祇園祭

祇園祭の歴史と今

祇園祭の起こり

もとは祇園御霊会と呼ばれていました。貞観11年(869)に京都を含む全国で悪疫が流行しました。当時は現在のように科学が発達していませんので、病気や事故、死、天災といった原因不明のことは怨霊、もののけ、妖怪などが原因だと考えられました。
 悪疫の流行を防止祈願するため当時の国の数である66本の鉾を造り神泉苑に参ったのに始まる八坂神社のお祭りです。

祇園祭の発展

室町時代には町衆の富により新しい山鉾が毎年のように作られ賑わいました。しかし、応仁の乱で58もあった作山が消失しました。その後復興し、桃山時代から江戸時代にかけて、南蛮貿易を背景に経済力を貯えた町衆の力で、ゴブラン織で飾られた豪華な山鉾が次々に作られました。このように町衆によって支えられ発展しました。

祇園祭は、一ヶ月にわたって行われます

祇園祭は7月1日の吉符入から31日の夏越祭まで1ヵ月にわたって行われます。13日の稚児社参から山鉾に提灯が灯され、コンチキチンの祭囃子も響きます。15日の宵々山、16日の宵山の夜は、山鉾の建つ四条通りや室町通りは人の波で覆われます。山鉾町の町家では通りに面した格子を外し、道行く人に家宝の屏風や什器を披露しています。

トップ