ロゴ

京都の仏像を鑑賞する

鞍馬寺・毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)

鞍馬寺・毘沙門天立像

仏像(鞍馬寺・毘沙門天)の特徴

外敵から仏教を守るという使命を持った四天王(多聞天、持国天、増長天、広目天)と呼ばれる仏像のうち、その代表的な存在であり北方(鬼門)を守るのが多 聞天である。別名(単独で祀られる場合)を毘沙門天という。鞍馬山は京の都の北方に位置し、そこに創建された鞍馬寺には毘沙門天が祀られている。
現在、鞍馬寺霊宝殿には平安時代後期作で、かつて本尊として祀られていた毘沙門天が安置されている(現在の本尊の毘沙門天は秘仏として公開されていない)。
右手に槍を持ち、左手は額の上にかざして眉間にはしわを寄せた厳しいまなざしで遠くを見つめ、たくましい体には甲冑をまとっている。
鞍馬寺は創建以来、北方守護の寺院として、平安貴族の信仰を集めてきたが、毘沙門天は鎌倉時代になると武将からも信仰された。
安置場所 鞍馬寺・霊宝殿
文化財指定 国宝
制作年代 平安後期
像高 175.7センチ
材質 木造一木造素地
住所 京都市左京区鞍馬本町1074
交通 叡山電鉄 鞍馬駅 徒歩25分

大きな地図で見る