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幻の京都探訪

法勝寺跡・八角九重塔跡

法勝寺跡

▲白河院跡並びに法勝寺跡

法勝寺跡1 法勝寺跡2 法勝寺跡3 法勝寺跡4 法勝寺跡6 法勝寺跡7 法勝寺跡8

法勝寺と八角九重塔とは

平安神宮の南側、岡崎一帯は現在では京都の文化ゾーンであり京都国立近代美術館、京都市美術館、京都会館、京都私立動物園、都メッセなどの文化施設が建ち並んでいます。この地は、平安時代の後期、白河と呼ばれ、天皇が建立した寺院が大伽藍を並べる地域でした。その最初は、白河天皇が藤原師実から別荘地を譲り受け、1075年(承保2年)に造営を始めた法勝寺です。法勝寺には、金堂、五大堂、講堂、阿弥陀堂などが建ち並び、約四町という広大な寺域を誇っていました。現在の位置で照らし合わすと、東西は岡崎道より300メートル東〜岡崎道、南北は動物園の南〜冷泉通より50メートル南までの範囲となります。また法勝寺には1083年(永保3年)なると、高さ約80メートルという当時の高層建築である八角九重塔が建立され、東国から京へ入ってくる人へその威容を誇っていました(現存する日本最大の塔は東寺の五重塔:高さ55メートル)。また、白河には他にも次々と天皇の寺院が作られ、六勝寺(法勝寺、尊勝寺、最勝寺、円勝寺、成勝寺)と総称されました。しかし、文治元年(1185)の大地震で法勝寺の諸堂の大半は倒壊し、八角九重塔もかろうじて倒壊は免れたものの垂木はすべて落ちるという状態でした。承元2年(1208)には落雷で八角九重塔も焼失し、この時は一部再建されましたが、康永元年(1342)の火災で残る堂舎も焼失しました。

法勝寺跡・八角九重塔跡について

白河院跡並びに法勝寺跡の石碑と説明看板が、日本私立学校振興・共済事業団の宿泊施設・京都白河院の前に建てられています。また、八角九重塔跡の石碑は、京都市動物園内にあります。京都市動物園は入園料が必要です。

住所 白河院跡並びに法勝寺跡:京都市左京区岡崎法勝寺町16
法勝寺・八角九重塔跡:京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園 京都市動物園内
交通 白河院跡並びに法勝寺跡:市バス 法勝寺町すぐ
法勝寺・八角九重塔跡:市バス 法勝寺町すぐ 市バス 動物園前 すぐ

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